パーソナルカラー講座⑥ 肌ベースとパーソナルカラー
よく聞かれるのが、肌のベースと
パーソナルカラーのベースの関係です。
誤解されている方が多いのですが、
肌色のベースとパーソナルカラーのベースは
必ずしも一緒ではありません。
※一致する方も居ます。
肌がイエローベース(オークル系)の人にとって、
「イエロー」という共通点のある
イエローベースの色は確かに馴染むでしょう。
肌がブルーベース(ピンク系)の人にとって、
「ブルー」という共通点のある
ブルーベースの色は馴染みやすいでしょう。
しかし「馴染む」ことが「ベスト」
とは限らないのです。
身に着ける色とお顔映りは連動します。
イエローベースの肌だからこそ、
イエローベースを付けると顔が黄ばんで見える。
ブルーベースの肌だから、
ブルーベースを付けると顔が青白く見える。
こんな風に、似たような色を身に着けることで、
欠点がさらに目立つ場合もあるのです。
その為、肌がイエローベースでも、
パーソナルカラーはブルーベースだったり、
肌はブルーベースでも、
イエローベースということもあります。
これは本当に人それぞれ。
診断をしてみて初めて判明するのが、
パーソナルカラーの面白さです。
料理に例えると分かり易いかもしれません。
例えば、甘いイチゴをもっと甘く食べたい時には
皆さんは何をかけますか?
おそらく練乳とか牛乳に砂糖などだと思います。
甘さを引き立てる為に甘いものをかけて、
より甘くする。
これは分かりやすいですね。
では、スイカをもっと甘くしたい時に
使うものは何でしょうか?
きっと「塩」という答えが多いと思います。
こんな風に敢えて真逆の物を加えることで、
素材が引き立つということもありまよね。
これをパーソナルカラーに置き換えて考えてみると、
こんな感じです。
イチゴ+練乳パターン
(甘いものを加えてさらに甘くする)
イエローベースの肌の人が、
イエローベースの色を身に着けて
イエローベースの健康的な肌を強調する
ブルーベースの肌の人が、
ブルーベースの色を身に着けて
ブルーベースの透明感ある肌を強調する
スイカ+塩パターン
(真逆の物を加え相対的に甘さを引き立てる)
イエローベースの肌の人が、
ブルーベースの色を身に着けることで
イエローベースの肌が程よく引き立つ
ブルーベースの肌の人が、
イエローベースの色を身に着けることで
ブルーベースの肌が程よく引き立つ
スイカ+練乳でも甘くはなりますが、
スイカには塩を使うのがベスト!
これは、素材がスイカだから当てはまったこと。
イチゴの場合は、塩はベストではないはずです。
イチゴにはやっぱり練乳が正解でしょう。
というわけで、パーソナルカラーも素材次第、
個人差があります。
但し、これは流派により考え方が異なる為、
イエローベースの肌には
イエローベースの2シーズン(春と秋)
ブルーベースの肌には
ブルーベースの2シーズン(夏や冬)
とする手法もあります。
素人が見ても診断がつくので、
一見分かりやすく、それっぽいのですが、
誰が見ても分かるならプロは要りません。笑
「似合う」と判断する視点が違うだけの話であって、
どちらが正解不正解ということではないと思いますが、
診断基準が異なれば結果も異なります。
というわけで、私は肌色だけで可能性を絞らず、
実際にドレープを当てて診断をする
現在の手法が気に入っています。
可能性が広がる分、
コンサルタントはスキルが求められ
診断も複雑になりますが、
よりプロならではの診断になると思うので、
やりがいもあります。
試したら塩の方が良かったりするかもしれないし、
やっぱり砂糖が良いのかもしれない。
人間は千差万別。
可能性は人の数だけあるはずです。
パーソナルカラーと肌色の関係も、
活字にはしきれない奥深さがあるんですよ。
また引き続き、パーソナルカラーについて
書いていきたいと思います。
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国際イメージコンサルタント・印象学者ako
2008年米国フロリダ州にてAICI(国際イメージコンサルタント協会)認定FLC資格を取得。東京・目黒にエミュ・デザイン(MAIC)を設立し、女性専門のイメージコンサルティングを開始。
あなたはあなたらしく。私はワタシらしく。をテーマとした個性を「可視化」するイメージコンサルティングに定評があり、個人向けサービスの予約は2~3ヶ月待ち。自分らしさを求める依頼者が、日本全国・海外からも訪れている。