パーソナルカラー講座⑫ 明度

パーソナルカラリストは、主に4つの視点から、
色の似合う似合わないを分析しています。

以前記事にも書きましたが、
4つの視点とは以下の通りです。

①イエローベースとブルーベース

②清色と濁色

③彩度

④明るさ

これまでずっと、
この4つの視点についてお話してきましたが、
本日はいよいよ4つの視点の最後
④明るさについてお話しします。
まずはこちらの図をご覧下さい。

「なりたい自分」になるための印象学レッスン

この図は、ご覧の通り左側が暗く、
右側が明るい色です。

色彩用語では、暗い色を「低明度」
明るい色を「高明度」と呼びます。

モノトーンに限らず、
低明度高明度があります。

「なりたい自分」になるための印象学レッスン

パーソナルカラーでは、
お顔の下に当てたドレープの色の特徴と
連動した反応がお顔にも現れます。

例えば、Aさんと低明度の色を比較した時、
Aさんのお顔は実物よりも暗く見えます。

先にお話ししたように、
お顔移りの反応は布に連動するからです。

そして、Aさんと高明度の色を比較した時、
Aさんのお顔は実際よりも明るく見えます。

これも当てている色が明るくなった為、
お顔移りの反応も連動するからです。

「なりたい自分」になるための印象学レッスン

実は、机上の色彩学の場合、
比較対照の色に対しては、
対比現象が起こると言われています。

つまり、パーソナルカラーの反応とは逆の意味。
物体Aと低明度の色を並べて比較した時、
Aは実物よりも明るく見えるのです。

これは比較する暗い色に対比して、
Aが実物より明るく錯覚して見えるからです。

物体Aと高明度の色を並べて比較した時、
Aとは実際よりも暗く見えます。

これは比較する明るい色に対比して、
Aが実物より暗く錯覚して見えるからです。

実は、ここに書いたように、
パーソナルカラーと机上の色彩理論では、
全く逆の現象が起こるのです。

実は、この点は流派により考え方が違い、
色彩学を優先とする流派もあるようです。

どちらが正しいとか間違っている
ということではないと思いますが、
私は前者で診断をします。

しかし、色彩学を学んだ方ほど
色彩学との差が信じがたいようですので、
納得して頂けるよう簡単な例を挙げましょう。

撮影などで使用するレフ板は何色でしょう?
答えは、明るい色ですね。

それでは、レフ板の役目はなんでしょう?
答えは、顔を明るくすることです。

つまり、明るい色を顔の下に持ってくれば、
顔色も連動して明るくなるということです。

逆に暗い色を顔の下に持ってくれば、
顔色も暗くなるのです。

だったら、全員明るい色を身に着けたら良い
と思われるかもしれませんが、
これまでご紹介してきた他の視点にもあったように
色にはメリット・デメリットの両方があるのです。

明るい色は膨張色なので、
お顔を大きく見せる傾向があります。

暗い色は収縮色なので、
お顔を小さく見せる傾向があります。

その他にもメリット・デメリットがあり、
どちらが似合うかは人それぞれなのです。

机上の理論が通用しないことも、
パーソナルカラーの難しさの一つ。

「人の色」は「物の色」程単純でない
ということが難しさの原因です。

人の色の場合には、肌色以外に、
顔立ちの凹凸が加わり、肌質が加わり、
さらに肌の色むらもあるでしょう。

これらが複雑に交じり合って影響する為、
机上の理論だけでは解決しないのです。

机上で見る色のように均一の一色でなければ、
平面でもないからです。

プロだからこそ、診断なしには
安易に似合う色を答えるべきでないと思う。
と私が最初の記事に書いたのは、
これだけ複雑な診断をしているからなのです。

パーソナルカラーは肌色だけではなく、
顔立ちの凹凸や肌の質感までもコントロールできます。

その人の良さはそのまま生かし、
足りないところは補うことさえできます。

パーソナルカラーは、目の錯覚を使った
色のマジックのようなものなのです。

今回で、パーソナルカラー診断方法についての
お話は終わりますが、引き続き、
色についてのお話も書いて行きたいと思います。

ご興味をお持ちの方は、
宜しければ以下もご覧下さいませ。

エミュ・デザインHP

MAIC国際イメージコンサルタント養成講座HP

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