自分の言葉で話す ~You’re welcome!~

前回の記事世界に通用する真のマナー ~思いやりの扉~ で、最近の私のお気に入りということで、JTのCM「イギリス/マナーの扉」篇 をご紹介しました。そのCMの中に素敵な言葉がありました。

というわけで今日は「言葉」についてお話したいと思います。私が好きなセリフ。それは、少年がJT社員の為に扉を支えて開けてくれていて、そこをJT社員が通り過ぎる場面の、さりげないこのセリフです。

JT社員 「Thank you」
少  年 「You’re welcome.

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You’re welcome.
日本語で言えば、「どういたしまして」ですが、日本語でこのセリフはあまり聞かないような気がします。

 

「ありがとうございます。」

「いえいえ。」

 

このような会話が一般的になってますよね。そんな習慣が原因なのか、実は数人の外国の方から、聞かれた質問があります。「Thank youと言うと、多くの日本人は返事がなく無言で照れ笑いをするのはどうしてか。」というものです。

 

もちろん全てのシチュエーションで100%返答しなくてはいけないセリフではないかもしれませんが、期待はずれに返答がなく、意味不明にニヤニヤと恥ずかしそうに笑っている日本人の姿を見て、外国人は理解できずに困惑するということもあるのかもしれないですね。全く気になったことがないという方も中にはいらっしゃいましたが、気になる方も居る様子、是非積極的に返答したいものです。

 

一方で日本語の場合、私も「どういたしまして」は余程のケースでなければ使っておりません。というのは、この言葉を聞きなれないせいもあってか、形式的に言っている気分になってしまう為です。おそらく自分の言葉らしくないのだと思います。

 

かといって、きちんとした場であれば、「いえいえ。」というような曖昧な表現はもちろん使いません。

 

そういう時、私が使うのは「喜んでもらえて良かった。」「お役に立てて良かった。」のできるだけポジティブな表現です。

 

使う言葉によっても人の印象は大きく変わってきますから、私は普段できる限りポジティブな表現や言葉を使うように心がけております。

 

例えば、差し入れなどを持って行く時に「つまらないものですが。」というのはあくまでマニュアルの言葉。本当にそのように言うべきシーンで、そのように言うべき相手に対して使うのは良いと思います。

 

でもTPOによっては「とても評判が良いので、○○さんにも気に入って頂けると嬉しいです。」といった言葉の方が自然ですし、現代のマナーとしては実用的で、相手に気持ちも伝わるのではないかと思います。

 

礼儀正しいと言われるマニュアルに囚われたセリフを丸暗記して使いこなすことよりも、実生活では、心の底から出た気持ちを自分の言葉で表現できるようになりたいですね。

 

そうすることで、相手への気持ちがより的確に伝わりますし、自分自身が目指す理想の自分にも一歩近づけるように思います。素敵な言葉を沢山自分のものにできるよう、私も日々磨く努力をしたいと思います。

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