お箸に隠された日本のこころ


以前、旧ブログでもご紹介したことがあるのですが、中国料理のテーブルセッティングはお箸の向きが日本とは違います。

日本では体に対してお箸を水平に「横向き」に置きますよね。

一方、中国のテーブルセッティングでは、お箸は垂直に「縦向き」に置くのが標準。

 


ちなみに、お隣の韓国もお箸を使う国ですが、やはり「縦向き」のセッティングが標準です。

 

 

同じお箸なのに、なぜ日本だけ横向きのセッティングなのか。

その背景には日本人らしさを感じられるエピソードがあるんですよ。

実は、日本ではお箸が人間と神との境目を表していたと言われています。

自然崇拝という伝統的な日本の思想から、日本では食べ物にも神が宿ると考えられていました。

つまり、お箸の向こう側は神の世界、お箸のこちら側が人間の世界だったわけですね。

その境目となる「結界」を視覚的に表現していたのが、水平に置かれたお箸であり、「いただきます」という言葉と共にその結界を解き、神の領域にある食べ物を感謝して頂く。

そんな日本人ならではの思想がお箸の置き方一つに隠されているのです。

 

 


敬語もそうですが、相手との距離を保つことによって敬意を示すというのは、正に日本人ならではの独特の美意識ですからね。

そもそも「いただきます。」「ごちそうさまでした。」という言葉は日本語独特の表現で、英語を始めとする他の言語で訳そうとしても相応しい言葉はありません。

それもそのはず、日本独自のこんな思想と習慣から生まれた言葉だから。

というわけで、同じ「お箸」といっても、国が違えば置き方一つとっても違いますし、もちろん置き方だけではなく、細かいマナーを見ると使い方も違って面白いですよ。

 

 


特に国際交流の際に、日本のことを理解していて語れると海外の方には特に喜ばれます。

というわけで日本人として日本のマナーを語れるというのは、海外のマナーを知っていること以上に大事なことなんですよね。

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限られた短い時間の中なので、残念ながら実食講座は和食や中国料理ではなく、自信がないという声が一番多い洋食の実食レッスンになっています。

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というわけで国際視野でマナーのアドバイスが欲しいという方は、是非MAIC認定国際マナー講師、APIC認定国際マナー講師までお尋ね下さいね。

なお私自身は大学講師としての登壇経験があり、企業官公庁にて新人研修などの研修業務に携わってきた経験から、イメージコンサルタントとしての指導だけでなく、100人単位の大規模な研修や講義の進め方などのアドバイスも可能です。

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