世界に通用する真のマナー ~思いやりの扉~

ついこの間涼しくなったのが嘘の様に、今週は再び暑さが戻ってきましたね。

 

最近、とっても気に入ってるCMがあります。それは、JTのCMです。主人公であるJT社員が、イギリス・ロンドンを舞台に、海外出張中に海外固有の文化と出会い、その文化を受け入れながら成長していくストーリーをドラマ仕立てにしたもの、ということで、今後も続いていくようです。

 

私が気に入っている「イギリス/思いやりの扉」篇 のセリフに「ロンドンでは次に来る人の為に、ドアを開けて待っていてくれる。人を思いやるという習慣が、深く根付いているのだ。」というセリフがありました。

 

日本では、建物のドアなどを通り過ぎる時に、後ろも見ずに、自分が通る分だけ開けてさっさと歩いて行ってしまう方が多いように思います。もちろん普段から気をつけていらっしゃる方も沢山居らっしゃるでしょう。でも残念ながら、海外と比べると圧倒的にその確率が低いのです。

 

実はロンドンに限らず海外に行くと、小さな男の子さえも、次の人の為に扉を支えて開けておくという習慣が当たり前に身についている光景を目にします。これができないことは立派なマナー違反とみなされるのです。

 

door

日本でこれをいきなりそのまま真似るというのは、状況によっては不振がられたり、狭くてかえって邪魔になったりと難しいこともあるとは思います。

 

でもせめて扉が手から離れる瞬間に後ろの人が視界に入る位の距離であれば、視線を合わせて扉が閉まるのを少し遅らせる、なるべく長く支えておくなど、日本人も相手への思いやりをもう少し形として表現しても良いのではないかと思います。

 

マナーやプロトコールというと、どうしても食事のマナーや華やかな部分が注目されがちです。でもテーブルマナー一つとっても、例えば同じカトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン)を使う国でさえ、作法は様々。どの国の作法も当然間違いではないのですが、学んでも学んでも作法は限りなく存在しているのが事実です。
 

しかしマナーの本質とは、このCMで見られるような「相手への思いやり」というところにあります。こういった相手への尊敬や思いやりは、実はシンプルながら世界中どこへいっても間違いなく通用する真のマナーなのです。こういったささやかながらも本物のマナーが日本にも広く浸透することを願います。

 

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