流行の落とし穴② ~レギンス編~

 先日、流行の落とし穴ということで、流行に惑わされるのではなくご自身の意志で似合う色を選んで頂きたいというお話をしましたが、今日は引き続き流行の落とし穴についてです。(流行の落とし穴①~流行色~の記事はこちらからご覧頂けます。→http://ameblo.jp/mu-design/day-20081008.html

 一時期よりは減りましたが、昨年あたりから街中でレギンスを履いていらっしゃる方をよく見かけます。私もカジュアル着でかなり便利に使っているレギンスすが、どうもこれも流行色「紫」に引き続き、自己満足的にただレギンスを履いているような方を時々街中でお見かけします。

 例えば、スカートがひざ下丈にも関わらず、さらに中途半端なひざ下丈のレギンスを合わせている方、究極にロマンチックなテイストのスカートに無理矢理スポーティーなレギンスを履いている方など、余計なお世話かもしれませんが、わざわざレギンスを組合わせた理由が全く理解できない方が時々いらっしゃいます。


 それが本当に好きで履いているとか、防寒対策や動きやすからといった理由で本当にご自身の意志で選んで組み合わせているのであれば、全く問題はないと思います。でももしそれを、「流行のものだから」「自分を最先端に良く見せたいから」と言う理由で着ているとしたら、これは非常にもったいない話です。


 例えば雑誌でモデルさんがレギンスを履いていて、どんなにそれがかっこよくても、私達が着た時にも同じようにかっこいいかどうかは別の話なのです。


 例えば、O脚の方が足首までのピッタリの真っ黒のレギンスを履けば、当然脚のラインが強調されてO脚は必要以上に目立ちます。どうしてもレギンスを履く必要があるのであれば、脚の気になるラインが目立ちにくい色や素材、形を履くだけでも違うでしょう。丈や素材、色をよく見極めて、自分の体型や目指す雰囲気に合う形で流行を取り入れて、初めて良く見えるのではないでしょうか。その為には、まず自分自身の体型や目指す雰囲気などをよく知ることが第一歩だと思います。


 私も自分の体型で嫌いな所は挙げたらきりがないくらい沢山あります。でもそんなことを嘆いていても体型は変わりませんので、嫌いなところ以上に好きなところに目を引きつけアピールできるようなバランスなどを日々研究しています。意外と素材にこだわるだけでも体型の見え方は変わります。


 流行のド真ん中を追って無理矢理流行を取り入れ自分を実物以下に見せるよりも、実物以上に演出できるのであれば、それが流行の端っこであってもよっぽど価値があると思うのです。物理的なスタイルを変えることは難しくても、錯覚で実物以上に見せることは誰にでもできる自己演出です。決して難しいことではありません。


 似合わない服を身に着けてまで流行を追うのではなく、自分の意志で自分の為に戦略的に洋服を選ぶという方が増えたら、日本人はもっと国際的に魅力的になれると思います。



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