流行の落とし穴③ ~黒~

 今日は、引き続き流行の落とし穴シリーズです。今日は、永遠の流行色とも言える「黒」についてお話したいと思います。

 パーソナルカラー診断などをしていて、お客様に好きな色をお聞きすると、たいていの方(特に女性)が「黒」とお答えになります。実は、ここまで誰もが「黒」を好んで着る民族も珍しいと言われる位、日本人は本当に「黒」が大好きです。この日本人の「黒」着用率を減らすことも、イメージデザイナーとしての私の目標の一つです。というのは、残念ながら、この「黒」という色が、本当に似合っている人はそう多くないからなのです。


black

  
  

 似合っていなくてもなんでも、本当に「黒」という色そのものが好きで着ているというのなら、それはそれで良いと思います。色は心理的な作用もありますから、たとえ似合わない色であっても、精神的に求める色であれば、身に付けていたい気分の時には思う存分着たら良いと思います。

 でも、だいたい「黒」が好きとお答えになる方に好きな理由をお聞きすると、「無難だから好き」「コーディネートが楽だから好き」という答えが返ってきます。この「無難」「楽」ということが落とし穴です。

 色彩学では「黒」はグレーや白と並んで「無彩色」と呼ばれ、確かにどんな色とも調和しやすく、配色は楽です。でも、それはあくまで他の色との配色が楽ということであって、自分自身とも楽に似合うかというと、それは全く別の話なのです。



grayscale





  「黒」は確かに配色には便利ですから、ベーシックカラーとして誰でも一着持っているのは良いと思います。でも、全身「黒」を着てもお洒落に見える人というのはごく僅かであるということは、誰もが知っておく必要があると思います。本人はシックにお洒落に全身「黒」で決めているつもりかもしれませんが、シックでお洒落なのは「黒」という色であって、本人がシックでお洒落に見えるとは限りません。特に女性の場合、残念ながら全身「黒」では喪服にしか見えない方が、街中には本当~~に沢山いらっしゃいます。



 

 基本的には、パーソナルカラーの「冬」の人が「黒」が得意な方となり、それ以外のシーズンの方の場合、全身黒が似合う可能性は低いです。でも、安心して下さい。パーソナルカラー「冬」以外の方でも「黒」をうまく着る方法はあります。

(パーソナルカラー「春」「夏」「秋」「冬」の特徴については、こちらをご覧下さい。→
http://ameblo.jp/mu-design/day-20080722.html

 「黒」が本当に似合う人以外は、次の点を気をつけるだけでも簡単に喪服状態は避けられます。

①全身の「黒」は避ける

②ハイネックや首の詰まった服など、「黒」をなるべく顔から遠ざける

③自分自身のパーソナルカラーのメイクを強めにして「黒」で顔色が沈むのを避ける

④自分のパーソナルカラーに合ったアクセサリーをする

 

 日本国内では、周りと同じ格好をすること、無難な格好をすることは「控えめ」といった言葉で好印象に捉えられることが多いですが、これは国際的に見ると、単なる「没個性」でしかなく、「無難」なことでプラス評価を受けることなど決してないでしょう。特に皆が着る「黒」を身に着ける時には、是非自分だけのアレンジをして、自分だけの「黒」を着こなして頂きたいと思います。国際的にも通用する、魅力的な人が日本にもっと増えることを願っております。

 

Akiko TAKATAブログ 人気記事TOP5
世界に通用する真のマナー ~思いやりの扉~
http://ameblo.jp/mu-design/day-20080902.html

パーソナルカラー講座④ イエローベースとブルーベース
http://ameblo.jp/mu-design/day-20080727.html

美髪への第一歩 ~MASSATO PARIS
http://ameblo.jp/mu-design/day-20080913.html

イメージアップへの近道 ~レディ・ファースト~
http://ameblo.jp/mu-design/day-20080923.html

世界基準の美の競演~東京コスメティックコレクション~
http://ameblo.jp/mu-design/day-20080929.html

—–

■ 最新情報

🔔 国際イメージコンサルタント養成講座

グループレッスン年2回 春・秋開催
プライベートレッスン 随時受付中

🔔 【満員御礼】 5月個人コンサルティング

平均3ヶ月待ち。現在、6月下旬のお申込みを受け付けております。

🔔 【大好評!】 セルフブランディング100日間エクササイズ

Instagram ID: @ako.magno にて連載中!
個性を磨くための日々のヒントをお届けしています。