机上マナー vs 実践マナー
昨日ブログの中で、最近出張での仕事が多いというお話をしました。その中には、昨日のようなメイクアップ講座以外に、マナー研修のお仕事もあります。
今年、私は非常に貴重な体験をしました。通常はマナー研修というと半日だったり1日だったり、長くても2日くらいのものがほとんどですが、今年は4月に研修を始めてから7月末まで、毎日ではないのですが約4ヵ月間に渡って企業研修のお手伝いするお仕事がありました。
もちろん半日だけのおつきあいの講座であっても、大切な受講者には変わりありません。ですが4ヶ月間のおつきあいともなると、受講者というよりは自分の後輩や妹弟のように思えてきてしまい、最後は皆で泣きながらお別れをしたほど・・・・・・・。そんな貴重なお仕事をさせてもらって、マナー講師の仕事をしていて良かったと心から思いました。
マナー研修をしていると、「こういうケースはどうですか?」「じゃあ、これはどうですか?」という質問をよく頂きます。もちろん私がお答えできることは全てその場でお答えしますが、マナーはいくら正解を沢山知っていても、それだけでは行き詰る時が来るのです。
机上で学ぶマナーは、あくまで机上でのマナーであるということを忘れてはいけません。机上で学ぶマナーは、単なるヒントにすぎないと私は思っています。
そのヒントを得て、いかに自分でベストの答えを見つけられるかが勝負。以下は普段、私がマナー講座で最後に必ずお話することなのですが、きっとこれを感じてくれると、どんな状況でもマナーで行き詰ることはないと思うのでご紹介しますね。
マナーとは、相手を思いやる気持ち、相手を尊重する気持ち
これを表現した結果「形」となるもの。
それが、年月を経て、マニュアル化されたもの。
マナー本に書いてあるマナーというのは、ただ単にそれだけのものだと私は思っています。そう考えたら、最初の「相手を思いやる気持ち」さえ伝えられれば、実生活の中ではどんな形で表現したって構わないのです。
もちろん○○流師範を目指すといった場合であれば、勝手にアレンジすることは難しいでしょう。ですが、実生活で必要なマナーは、マニュアルに忠実であることよりも、「相手を思いやる気持ち」の表現になっていてるかどうかの方がよっぽど大切だと思うのです。
そして何より大切なのは、その気持ちが相手に伝わることだと思います。しかも一方的に「伝えたつもり」ではなく「伝わった」と確信できるものでなくてはいけません。
だから「マナー講座で習ったのに、自分はその通りにできなかった。ダメだった。」などと思う必要は一切ありません。
逆に「マナー本にはこんなの書いてなかった。だから、できない。」でもないのです。私達マナー講師であっても、イレギュラーなケースでは絶対の正解など知りません。
ただその都度、「相手を思いやる気持ち」が表現できるベストな方法を考えている。だから判断ができるようになる。ただその繰り返しなのです。
かといって、なんの目安もなくベストなマナーを探っていくというのは、不安だと思いますし、第一至難の業。だからこそ、その実生活でのベストなマナーに最短距離で導いてくれるのが、机上で学ぶマナーなのです。
机上で学んだ知識が自信となり、堂々と自分の考えるベストなマナーを自然に振る舞えるようになるのだと思います。 スポーツで言うなら筋トレみたいなものですね。笑
マナー講座にご興味をお持ちの方は、こちらのウェブサイトもご覧下さいませ。
—–
ご案内・プロフィール
この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます

国際イメージコンサルタント・印象学者ako
2008年米国フロリダ州にてAICI(国際イメージコンサルタント協会)認定FLC資格を取得。東京・目黒にエミュ・デザイン(MAIC)を設立し、女性専門のイメージコンサルティングを開始。
あなたはあなたらしく。私はワタシらしく。をテーマとした個性を「可視化」するイメージコンサルティングに定評があり、個人向けサービスの予約は2~3ヶ月待ち。自分らしさを求める依頼者が、日本全国・海外からも訪れている。