レディファーストを学ぶ場所
皆様、こんにちは。国際イメージコンサルタント・印象学者のakoです。
先日、マナー講座の中でレディファーストについてお話しました。ちなみに、フィリピンは完全にレディファーストの国です。
エレベーターに乗るのは女性が先。カップルでレストランに行ったら、男性が女性の椅子を引きエスコートする。男性は車(タクシーも含め)のドアを開け閉めし、女性を先に乗せる。公共の乗り物に立っている女性が居たら、座っている男性は席を譲る。
私の夫に限らず、通常こんな風に男性が女性をエスコートするのは普通の光景です。こんな風に水着姿でリゾートモードになっている時でもそれは変わりません。(これはiPhoneのシャッターが間違って押されちゃった瞬間に撮れてた写真。笑)
日本ではレディファーストが珍しいので、これが身についているとワンランク上の男性になれたりしますね。
ですが、国際的な視点で見たら、かっこいいとかかっこ悪いのレベルではなくて、レディファーストを無視していると、無礼になっていることさえあると感じるようになりました。
夫に、どうやってレディファーストを身に着けたか聞いたことがあるのですが、最初は質問の意味自体に?という感じで、質問の意味が分かってもらえず、日本にはレディファーストの文化がないことを説明したら、「chivalry(騎士道精神=弱いものを助けるということ)のこと?」という感じで、私が質問している意味がようやく通じました。
そして夫から返ってきた答えは”innate”、つまり生まれながらにして備わっているものという意味。彼らにとっては、レディファーストはどこかで学んだり覚えたりするようなものではなくて、当たり前のこととしているだけなのだなぁと改めて感じました。
ちなみに夫は初対面の私の祖母と会っても、なんのためらいもなく”Let’s go!”と言って当然のように祖母の手を取り、あらゆる場面でエスコートしていました。そんな風に、自分ができることをしているだけの当たり前の感覚なんでしょうね。
私たち日本人が畳を見たら、「靴のまま上がってはいけない!」なんて習わなくても普通に誰もが知っていて身についているくらい、彼らにとってレディファーストはできて当たり前の感覚。
社会全体がそうだから、家の中がそうだから子供のころから身につき”innate(生まれつき)”なんていう答えが出てくるのでしょう。
日本のような先進国からやってきて、高い教育を受けて居る人が、もしこれを国際舞台でしなかったとしたら、なおさら誤解を受ける可能性は高いでしょうね。
私もマナーの講義では、レディファーストについてのルールを色々と教えていますが、問題は型どおりできるかどうかということではなくて、自分なりにそんな気持ちを表現できる人が日本に増えると良いなぁと思っています。
そんな意味で、これからレディファーストを少しずつ日本でも広めたいなぁと思います。グローバルスタンダードで学べるマナー講座にご興味をお持ちの方は、こちらのウェブサイトをご覧下さいませ。
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国際イメージコンサルタント・印象学者ako
2008年米国フロリダ州にてAICI(国際イメージコンサルタント協会)認定FLC資格を取得。東京・目黒にエミュ・デザイン(MAIC)を設立し、女性専門のイメージコンサルティングを開始。
あなたはあなたらしく。私はワタシらしく。をテーマとした個性を「可視化」するイメージコンサルティングに定評があり、個人向けサービスの予約は2~3ヶ月待ち。自分らしさを求める依頼者が、日本全国・海外からも訪れている。