本物の美肌～色白崇拝の誤解～

　昨日、素肌を見せずに素肌に見せるファンデーションということで、カバーマークのファンデーションをご紹介しました。（記事はこちら→http://ameblo.jp/mu-design/day-20081021.html
）せっかくなので、本日はその流れで、日本人の色白崇拝についてお話したいと思います。

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　日本人は本当に色白崇拝の思想が強く、色白＝美人という思想が昔からあります。確かに透き通るような白い肌は本当に美しいです。でも、美しいのは「白い」肌ではないのです。本当に美しいのは「明るい」肌なのです。

　白い肌と明るい肌というのは違います。時々、色白に憧れて素肌の２，３トーンも明るい真っ白なファンデーションを厚くつけていらっしゃる方をお見掛けしますが、私はそんな方をお見かけするたびに、「目を覚ましてーーーー！！！」と心の中で叫んでいます。

　色彩学の話になりますが、色料というのは混ぜれば混ぜるほど、重ねれば重ねるほど色が暗くなります。ファンデーションがくすむほど厚塗りをしている人を見かけると、いつの時代のファンデーションを使っているのだろうと心配になってしまいます。それから、アウトドアなどでカジュアルなショートパンツやデニムをお召しなのに、お顔だけは撮影メイク並のファンデーションの方。あまりにアンバランスで、見ているだけでも頭が痛くなってしまいそうです。

　本当に、この日本独特の色白崇拝の誤解については、そろそろ日本人も気がつかなくてはいけないと思います。無駄に「白」を意識するのは、自己満足でしかないのです。是非、自分の肌色に自信を持って頂き、素肌を生かすということを第一に考えて欲しいと思います。色白であっても色黒であっても日焼け肌であっても、無理に厚塗りをして、くすんでいては、どんな肌色だって美しくないのです。これからは「色」ではなく「明るさ」「透明感」を意識して、ファンデーションを選びましょう。

＜先日の東京コスメティック・コレクションでの写真＞

2007年ミスユニバース世界大会1位の森理世さん

2008年ミスユニバース日本大会1位美馬寛子さん

お二人とも色白ではなく褐色のお肌に意図的にしていらっしゃいますが、くすみ感がなく健康的で美しかったです。

　Mu:Designのイメージデザインのコンセプトの一つに、「日本人を世界基準で魅力ある人とする」ということを掲げておりますが、世界的に見たときの日本人のファンデーションの厚さ、かなり厚いと思います。（一部地域でも時々白塗りの方はお見かけしますが。）メイクの濃さではなく、ファンデーションの濃さの話です。

　基本的に日本人の顔は、平均的にフラットですから、それを一色で均等に塗りつぶしてしまえば、そのわずかな凹凸さえも消え、なお平坦な顔立ちになってしまいます。色白になろうとして、ファンデーションを塗りたくることは、本当に自己満足なメイク方法でしかないのです。是非、ご自分のメイク方法を一度見直してみて下さい。結構当てはまる方はいるはずですよ。

　Mu:Designのメイク講座で、私がファンデーションについて必ずお客様に必ずお話していることがあります。それは、次の三点です。

①ファンデーションの厚塗りは卒業すること
ファンデーションを厚く塗るよりも陰影をつけるメイクに力を入れることの方が大切です

②明るすぎるファンデーションは逆効果、むしろ素肌より１トーン下げる
これは時代の流れでもあります。白いファンデーションを使っていると、今の時代はどうも野暮ったいイメージになります。
最近IKKOさんもTVなどで良くおっしゃっていますね。

③カジュアルシーンのメイクでは、ファンデーションの使用は最小限にすること
カジュアルな服にファンデーションはアンバランスです。

メイクをしたら、必ず全身を鏡で見て見ましょう。

　たったこれだけ意識するだけでも、きっと一歩世界基準で魅力ある人に近づくでしょう。自分自身の肌色だって立派な個性だと思います。仮面で覆い隠すようなメイクではなく、少し素肌を開放的にしてあげることで、自分の素材にも自信を持てるようになるのではないでしょうか。メイク一つにしても、今までとちょっと視点を変えて見てみることで、きっともっと素敵になれると思いますよ。

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