“違い”を強みに変えるグローバル教育

『ひとりひとりが、たから』

先日、東京都杉並区にある たから幼稚園 様にて、職員の皆さま向けの研修を担当させていただきました。

テーマは、
「自分の強みを知り、違いを活かすチームへ」
〜園の印象をつくる“私たち”の在り方を考える〜

創立72年となるたから幼稚園が掲げる教育理念は、創立以来変わることのない
『ひとり ひとりが たから』という言葉に集約されています。

これは単なる理念ではなく、日々の教育の中で一貫して貫かれている姿勢。

子どもたち一人ひとりが自分の個性に自信を持ち、堂々と自己表現ができるようになるために、
「自主性」「多様性」「想像力」を大切にする幼児教育が行われているのです。

 

先生自身も「たから」であるという視点

 

今回の研修は、園長の 吉澤さゆみ先生 からいただいたご依頼でした。

実はさゆみ先生は、私がパーソナルブランディングを担当させて頂いたお客様。

外資系企業でのビジネス経験や海外生活のご経験をお持ちで、教育の枠にとどまらない広い視野をもつ、まさに次世代の教育者です。

ご自身が国際的な社会で培ったリアルな経験を土台に、“語学だけではない、本質的なグローバル教育”を園に取り入れ、既存の日本の教育にはない、子どもたちにとっての新しい学びのかたちを実践されています。

「子どもたちの多様性を尊重する園だからこそ、職員一人ひとりの個性も大切にしてほしい」
そんな強い想いをもとに、今回の研修をご依頼いただきました。

 

「あなたらしさ」を大切にするブランディングの視点

 

研修はまず、「パーソナルブランディングとは？」というお話からスタート。

本来、パーソナルブランディングは単なるファッション診断ではなく、
「あなたが語らなくとも、あなたの価値を伝える」ための手段です。

たから幼稚園の先生方は、日々子どもや保護者と接する中で、園の“顔”としての役割を担っています。

だからこそ、園の理念や先生の在り方が自然に見た目にも重なっていくように、
「らしさ」を自覚的に表現していくことは、子ども達や保護者の方にとっての信頼や安心感にもつながるのです。

 

 色で変わる印象、パーソナルカラー体験

 

次に行ったのが、パーソナルカラーのクイック診断。

アシスタント2名と共に、全員をドレーピング診断し、
「似合う色が与える第一印象の変化」を視覚的に体験していただきました。

特に今まで使ったことのない色は新鮮で、
驚きの声があちこちから上がり、
鏡に映る自分の変化を楽しみながら、自然と笑顔があふれる時間となりました。

色は、非言語のコミュニケーションツール。

色彩心理による印象演出のテクニックもお伝えし、
服装ひとつ、色選びひとつが、
「私はこんな人です」というメッセージになるということをお話させて頂きました。

 

 五行バランス診断®で「違い」を強みに変える

 

後半は、自分らしさを知る「五行バランス診断®」を実施しました。

木・火・土・金・水という五つの気質のバランスから、
それぞれの先生が持つ思考の傾向や価値観、役割の特性を可視化し、
「自分の強み」や「他者との違い」を前向きに捉える視点を育む時間です。

後半は、会話の流れから、園長のさゆみ先生が職員の皆さまへ、
日頃から感じていらっしゃる一人ひとりの強みを、感謝の言葉と共に丁寧に伝えてくださる場面がありました。
そのあたたかいメッセージに、私たちスタッフも胸を打たれ、深く感動いたしました。

さらに今回は、子どもたちを五行で見る視点もお伝えし、
「その子の伸び方・感じ方の傾向に合わせた関わり方」もお伝え致しました。

 

 たから幼稚園の教育の凄さ

 

たから幼稚園の素晴らしさは、子どもたちの探究心を大切にする教育環境はもちろんのこと、
その根底にある“対話を重ねる文化”にあると感じています。

AIや検索で正解が簡単に手に入る時代において、
この園が大切にしているのは「問いを育てる力」。

「なぜそう思ったの？」という問いを子どもに投げかけ、
一律ではない“自分だけの答え”を模索するプロセスを大切にしています。

その姿勢は、先生方に対しても同じ。

定型の正解を押しつけるのではなく、
それぞれの違いや価値を引き出し合いながら成長していく環境。

それが、たから幼稚園という場所の、本質的なあたたかさであり、強さなのだと思います。

私自身、「あなたはあなたらしく。私はワタシらしく。」という言葉を理念に活動しており、
個性を尊重する園づくりを実践されている たから幼稚園 は、まさにその理想を体現している園で、強烈に惹かれるものがあります。

教育のかたちは時代とともに変化し、「グローバル教育」を掲げる園も年々増えていますが、
本当の意味でのグローバル教育は、語学力だけでは成立しません。

私自身、国際結婚をし、国内外での生活を通して強く感じるのは——
グローバル社会で生きる上で本当に必要なのは、自分に自信をもち、自分だけの答えを生み出せること。
これは語学力以上に大切な、未来を切り拓く力になるのです。

子どもたちが将来、
自分の個性に自信をもち、
堂々と自己表現ができる人間になるように。

グローバル企業でキャリアを積まれた吉澤さゆみ園長の豊かな体験と哲学が、
この園には息づいています。それこそが、たから幼稚園の真のグローバル教育。

たから幼稚園の取り組みや理念をより多くの方に知って頂きたいので、
ぜひ一度、皆様もその魅力が詰まったたから幼稚園の公式サイトをご覧になってみてくださいませ。

たから幼稚園の皆さま、改めてこのような機会をいただき、心よりありがとうございました。

未来を担う子どもたちが、自分らしく輝ける社会でありますように！

■ たから幼稚園ウェブサイト